――15年も元SKE48メンバーの鬼頭桃菜がAVデビューを果たすなど、日本では芸能人→AV女優という流れは定番のひとつとなった。この芸能界とアダルト業界のつながりについて、今回はポルノ大国・アメリカとの比較で分析。現地で活躍する日本人女優や、有識者の証言からひもといてみよう。
グラビアアイドルとして活躍した後、覚せい剤で逮捕、やがてストリップ嬢からAV女優へ転身した小向美奈子。
かつて吉野公佳や西本はるか、小向美奈子らが“AVデビュー”した際は大きな話題を呼んだが、近年は芸能界→AV女優の転身者の中でも、特に目立つのがアイドルの転身だ。
AKB48グループだけでも、米沢瑠美(城田理加)、中西里菜(やまぐちりこ)、成瀬理沙(逢坂はるな)、高松恵理(橘梨紗)、鬼頭桃菜(三上悠亜)などの例があり、研究生レベルまで加えると、その数はさらに多くなる。“元アイドルがAVデビュー”と宣伝されても、もはや誰も驚かない状況だ。そしてアイドルの金銭面での厳しさも広く知られるようになったため、売れないアイドルやタレントが“AVに落ちる”“転落する”というような言い方も頻繁になされている。
このような状況は、アイドルブームに沸いた日本特有のものなのだろうか? また、ポルノ大国・アメリカでも似たような例はあるのだろうか? 日本でAV女優として活躍後に渡米し、現在はロスを拠点にポルノ女優として活動しているまりか氏は、次のように語る。
「女優やアイドルとして活躍していた人が、ポルノ女優になるような例は聞いたことがないですね。逆にアメリカでは、ポルノ女優としてスターになり、セレブ界の仲間入りをするような人はいます。女優でもスターになって1カ月でBMWを3台買い替える人、中には議員になった人もいる(笑)。成功のレベルが桁違いだし、日本のAV業界と比べると、ポルノ女優という仕事には夢を持ちやすい環境だと思います」