――日本の未来を支える異端のプリンセス・佳子様の生態を読み解きます
芝生の緑が目にまぶしい。でも、もっとまぶしいのはICUの学生たちです。英語ができて将来有望で男女が仲良くて、アメリカの青春映画みたいな緑あふれるキャンパスで、“リア充”そのもの。芝生では学生が談笑し、中にはギターを弾く男子の姿もあります。10月末なのに生脚を露出している女子も多く、若さを感じます。この中にもしかしたら佳子様がいらっしゃるかもしれませんが、学生ですらまぶしすぎるのに、その神々しいオーラはとても直視できないことでしょう。
その日は、年に1度のやんごとなきICUの一般開放日、学園祭でした。学園祭のテーマは「YOUtopia」。「理想郷」とはまさに、この学び舎を象徴する単語です。佳子様の残留思念や幻影を探し求め、私はキャンパス内をさまよいました。