――ネットの普及に書店の減少、五輪開催に消費税増税……。過酷な状況が続くエロ本業界に未来はあるのか……?
こういうアダルト專門ショップも少なくなりましたね……。(写真はイメージです)
エロ本業界をめぐる状況は、ますます厳しくなっている。名のあるエロ本出版社の多くが大幅な規模縮小を強いられ、場合によってはエロ本から完全撤退しているのだ。
「Chuッ!」などを出していたワニマガジン社は「COMIC快楽天」などのコミック誌に比重を移し、実写系のエロ本は1冊も出していない。コアマガジンも、現在実写系のエロ本は「ニャン2倶楽部」系の投稿誌のみ。若生出版は大幅に規模を縮小し、2誌のみを発行。サン出版は、兄弟会社のマガジン・マガジンに雑誌をすべて移籍させて活動を停止してしまった。
2007年に倒産した老舗の英知出版から出ていた「ビージーン」などの雑誌を引き取ったジー・オー・ティーも、コンビニ販売の雑誌をすべて休刊させるなど整理縮小を行っている。