【たむらけんじ×月亭八光】吉本は関西ローカルの“独占企業”!始まった世代交代と地方の戦い方とは?

――獅子舞を持ち「ちゃー」のギャグでおなじみのたむらけんじ、“太鼓持ち芸人”と呼ばれ関西では見ない日のない月亭八光。キー局番組への出演こそ少ないものの、大阪でのレギュラー本数は、たむけん10本、八光12本と、関西にはなくてはならない存在なのだ。そんな大阪のローカルバラエティを主戦場に戦う2人は、東京と地方の違いをどうとらえているのだろうか?

(写真/西木義和)

──関西のローカルバラエティといえば、昨年10月にスタートした、ダウンタウンの松本人志さんによる21年ぶりの冠番組『松本家の休日』【1】が話題です。これは、番組の立ち上げから、たむけんさんが絡んでいるんですよね?

たむらけんじ(以下、たむら) 『水曜日のダウンタウン』(TBS系)に呼んでもらうようになって、その収録終わりにみんなでご飯を食べてたら、松本さんが「俺、そろそろ大阪で番組したいねん」って言いだしたんですよ。松本さんが番組持ってくれたら大阪の若手の刺激にもなりますし、「ぜひやってくださいよ!」と頼んだんです。そしたら、「誰とやろうかなと思ってたんやけど、たむけんでええか」と。それで、「明日、社長に電話しといてくれ」ってなったんです。

『松本家の休日』がスタートするきっかけとも言える、松本人志のツイートは、フォロワーたちの間でも話題となった。

──社長とは、そんな気軽にお話しできるものなんですか?

月亭八光(以下、八光) いやいや、たむらさんくらいですよ、頻繁に電話してるのは。

たむら まあ、僕は直接ギャラ交渉させてもらうんでね(笑)。で、社長に経緯を話したら、前に松本さんがツイッターで「地方ローカルで番組やりたい」ってつぶやいてたことがあったんで、そろそろ来るんやないかと構えてはったみたいなんです。あっさり「ああ、わかった。はいはい」って言われて、それから2週間で番組が決まりました。それが、番組改編の1カ月前くらいのことです。

──動きが早いですね!

たむら とはいえ、さすがに深夜の1時39分からという枠でしたけどね。最初は、「え?ダウンタウンの松本さんが大阪戻ってきて、1発目の番組が1時39分でええの?」って思いましたけど、結果的に、その時間帯で視聴率5%、占拠率(各局の視聴率の合計を100として、そのうち該当局が占める割合)30%っていう驚異的な数字を出してるんです。

──そんな松本さんをはじめ、最近では、ナインティナイン岡村隆史さんが19年ぶりに関西ローカルでのレギュラー『なるみ・岡村の過ぎるTV』【2】を始めたり、東野幸治さんが『ちゃちゃ入れマンデー』【3】『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』【4】と関西で新たなレギュラーを増やしたり、キー局メインでやってきた芸人さんたちが続々と関西に戻ってきています。レギュラーの枠を持っていかれるわけですから、これまで関西を主軸にしてきた芸人さんからすると、正直「嫌だな」と思うことはないんですか? 全国区の先輩芸人とも争わなきゃになるわけですし。

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