『東京R』(集英社)
「ラッスンゴレライ」のフレーズで、今年の流行語大賞の呼び声も高いお笑いコンビの8.6秒バズーカ―。だが、その勢いに急ブレーキがかかっている。
一度聞いたら頭から離れなくなるリズムネタに、中毒者が続出となっていたが、実はここ最近、若者たちが中毒症状に陥っているのは彼らに対してではないという。いったいどういうことか?
発端は、1月26日に行われた「日本女子博覧会」概要発表会見にゲスト出演した時のことだった。MCを務める“元祖リズムネタ”のオリエンタルラジオの二人が、8.6秒バズーカ―の前で「ラッスンゴレライ」の完全コピーを披露。この映像がネット上に流れるや、あまりの完璧さに、
「もうオリラジのネタにしか見えない」
「藤森の“ぅおにぃさん!”が頭から離れない」
「オリラジがやったほうが断然面白い」
「オリラジのほうが見栄えがいい。本家が霞んで見える」
と絶賛の嵐。YouTubeにアップされたオリラジバージョンは、すでに700万回以上も再生される人気ぶりだ。
「完コピというより、オリラジテイストを盛り込んで、本家の上を行くクオリティに仕上げています。8.6秒バズーカ―は芸歴1年目の23歳。やはりキャリアの差もあり,オリラジのほうが圧倒的に華があって一枚も二枚も上手という感じがしました。そもそも彼らが登場したときから、風貌もネタも“オリラジのパクリ”と思われていたので、余計にオリラジ版のほうが"本家"に見えましたね」(芸能ライター)
オリラジの二人は「2週間くらいガチで練習した」と語っていたが、「実際は8.6秒バズーカ―が世の中にチラっと出始めた時から、中田は"いつかこのネタやってくれと依頼される日がくる"と予感して、ずっと練習していたそうです。『思ったよりも、早かったですね』と語っていました」(放送作家)
切れ味鋭すぎるコピーで再評価されたオリラジだが、会見では「(今後も)バズっちゃうね」と堂々とパクリ宣言。これから共演の機会が増えそうな気配だ。
「この映像が口コミで広がるや、もはや本家では物足りなくなったファンが『オリラジ版をもう一度見たい』と中毒症状になっている。共演となれば、またオリラジに喰われてしまうのは確実です。流行語大賞どころか、このままだとあっという間に潰されてしまいそうです。本人たちも、『もう(オリラジとは)二度と共演したくない』とボヤいているとか」(お笑い関係者)
まざまざと格の違いを見せつけられた8.6秒バズーカ―の二人とすれば、「ちょ×3ちょっと待って、オリラジさん!」といったところか。