『ナイトクローラー』
無職の主人公ルーは、偶然居合わせた事故現場でフリーランスのパパラッチに触発され、カメラ片手に事件を追い求めるストリンガーになろうとする。やがて際どい映像が高値で売れたことをきっかけに、ルーはジャーナリズムの一線を超え犯罪そのものに手を染めていく。
監督:ダン・ギルロイ/出演:ジェイク・ギレンホールほか/日本公開未定。
映画『ナイトクローラー』のルー(ジェイク・ギレンホール)は無職の男。今日も職を得られないまま、真夜中のロサンゼルスをうろついていると、交通事故に出くわした。大破した車からレスキュー隊が運転手を助け出そうとしている。その光景をビデオで撮影している男がいる。
「あの、テレビ局の人ですか?」
「いや。フリーランスだ」
「お金になるんですか?」
「テレビ局が買ってくれたらな」
彼のように、大手メディアを出し抜いて現場に駆けつけて生々しい映像を撮って稼ぐ仕事をストリンガーと呼ぶ。翌朝、ルーがテレビでニュースを見ると、まさに昨夜見た事故が放送されていた。ルーは高級自転車を盗んで売ってビデオカメラと無線機を買い、自分もストリンガーになろうとする。