加速する優良企業化松浦氏なき今、社員が浄化するエイベックス

社風改革の鍵は宣伝費の縮小

浜崎あゆみをはじめ、倖田來未やEXILEなどは、莫大な宣伝費が投下されてきた面々だが、松浦政権終焉により大規模なプロモーションは縮小傾向にある。実際にEXILEは売り上げ枚数でミリオンはたたき出しているものの、LDHが出す方針や条件面によって、エイベックス的にはあまり利益が得られていないという。
浜崎あゆみはエイベックスの不良債権ながら、印税収入で利益を叩き出すのが、せめてもの救い。

 本誌前号『”水と油”のソニーとエイベックスがLINE MUSICで結託』で伝えた通り、09年、エイベックスのトップが松浦勝人氏から、元ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの代表取締役会長だった竹内成和氏へと交代したことにより、”松浦派”だったスタッフが勢力を弱め、”竹内派”の勢いが増しているようだ。その証拠に松浦派のスタッフは、次々と社を離れ、LDHをはじめとする”エイベックスゆかりの企業”へと転職を余儀なくされている。

「松浦さんの血を受け継ぐ社員は、社内でも”青い血が流れている”と揶揄されています。青い血とはエイベックスのロゴの色を指すのですが、要するに縦社会に厳しく、社内で問題が起きれば力ずくでねじ伏せたりする人のこと。社内の35歳前後のスタッフなら、青い血の文化を知っていますが、20代後半の社員や新卒に至っては、『僕らには青い血が入っていない』と、過去の慣習にとらわれず、常にリベラルに対応しています」(音楽業界関係者)

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2024.11.22 UP DATE

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