NEWS山下智久の事件は氷山の一角!? 黒人ボディーガードを私費で雇う芸能人たちの苦労

――数々の芸能スクープをモノにしてきた芸能評論家・二田一比古が、芸能ゴシップの“今昔物語”を語り尽くす!

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 ジャニーズの山下智久が神妙な顏で謝罪した。ダークスーツに違和感を覚えるが、ダークスーツは謝罪の定番スタイル。中身はともかく謝罪は格好からである。これにて一件落着となった。

 事の発端は深夜の六本木で起きた。ジャニーズの錦戸亮、元ジャニーズの赤西仁と飲んでいたところ、カップルにからまれた。男と山下が口論になった際、女性が携帯で録画していたため、その携帯を山下が持ち去ってしまったことから、女性が警察に被害届を出し、書類送検された。

「両者の間で示談が成立しており、携帯は女性の元へと戻りましたが、世間が期待するような動画が流出することはなくなった。多分、口止め料を含めた話し合いがもたれたと思います」(芸能関係者)

 以前はジャニーズのタレントもある程度私生活が管理され、外でのトラブルは少なかったが、最近は事件だけでなく、熱愛などしきりに一部の芸能マスコミをにぎわしている。

「すでに四十路に入ったSMAPのメンバーがいまだにアイドルを続けているのに後輩が増え続けている。とてもではないが、仕事の面倒を見るだけで手いっぱい。私生活まではもはや管理できない。昔は寮に入れて門限まで設けていましたが、今はそれもできず野放しみたいな状態。山下に限らずこの手のトラブルや女問題はこれからも続出すると思います。ただ、これを大きく報道させないようにマスコミ管理ができている事務所ですから、謹慎や解雇といったことは起こらないと思います」(芸能プロ関係者)

 結局、アイドルといえど自分の身は自分で守るしかない。

「芸能人が出歩くとき、一番怖いのが一般人の目。当人は“オフのときは普通に歩きたい”というけど、一般人にとっては芸能人のオン・オフなど関係ない。見かけた瞬間から、芸能人を芸能人として見ている。人気のある人だったら人が群がるし、サインに写真と収拾つかなくなる。気付かれないようにするには変装しかない。出かけないわけにはいかないから、出かけるなら車で移動。入る店も個室など他人の目が気にならないところに限る」(芸能プロ幹部)

 そこで必要なのが帽子、眼鏡、マスクの変装三点セット。だが、三点すべて揃えると逆に目立つ。眼鏡が一番、ポピュラーなものになる。それとて確実なものではない。大物スターになると、遊びに行くときも私設ボディーガードを雇う場合がある。今や誰もが携帯で簡単に写真から動画まで撮れる時代。街で見かければ簡単に撮られてしまう。こういう時にボディーガードに守ってもらうわけだが、費用は自分持ち。さすがに誰もができることではない。浜崎あゆみが屈強な黒人ボディーガードをポケットマネーでつけている光景を目にすることもある。もちろんガードという目的があるが他の意味もある。

「ボディーガードをつけることはスターのプライドであり、ステイタスでもある。“私はスターよ”と浜崎はハリウッドスター並であることをアピールしているようにしか見えない」(音楽関係者)

 一般人にとって外で芸能人と遭遇することは大ニュースだし、芸能記者にとってはおいしい場面。ひょっとすると「ネタになる」かもしれない。通う店を知れば、今後の参考になる。以前、中森明菜が休養していた時だった。歌う場所を失った明菜は夜な夜な朝方まで飲み歩いていた。ウォッカなど強いお酒を飲み、辛い物を好んでいた。彼女の行きつけの麻布のカラオケバーで網を張っていたところ、すでに酔って現れた明菜は、カラオケを歌いまくっていた。他の客は「あれっ、明菜みたいにうまいな」と気が付かない人もいて、明菜と知ってびっくり。他の客とデュエットする光景も見られた。明菜は強いお酒と激辛が好きと言うのは、目撃談から発生した話だと思う。

 あるバーでは当時のアイドルらと業界関係者が飲んでいた。仲間内で飲めば芸能人も我々と変わらない。難しい話は抜きで女と下ネタがお決まり。「あのナオン、ツーケがカイデー(ケツがでかい)でさあ」と業界用語(笑)で話は弾む。さらに「○○ってコーマン、サイクー(臭い)だった」といった過激発言もあれば、「○○はモーホー(ホモ)でトコオ(男)を見る目がキモイ」といった話まで飛び出す。もちろん、○○は有名な芸能人の名前。

 政治家が行くような料亭の完全個室と違い、芸能人の行きつけは半個室のような作りの店が多く、一般客も入りやすい。山下は反省しているようだったが、しばらくすればまたアイドルたちの夜の生態が見られることだろう。

ふただ・かずひこ
芸能ジャーナリスト。テレビなどでコメンテーターとして活躍するかたわら、安室奈美恵の母親が娘・奈美恵の生い立ちを綴った「約束」(扶桑社刊)、赤塚不二夫氏の単行本の出版プロデュースなども手がける。青山学院大学法学部卒業後、男性週刊誌を経て、女性誌「微笑」(祥伝社/廃刊)、写真誌「Emma」(文藝春秋/廃刊)の専属スタッフを経て、フリーとして独立。週刊誌やスポーツ新聞などで幅広く活躍する。現在は『おはようコールABC』(朝日放送)、『今日感テレビ』(RKB毎日放送)などにコメンテーターとして出演。

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