華々しいモデルの仕事の裏側を暴露! 性接待、パワハラ、ドラッグ……現役モデルたちの覆面座談会

――華やかなイメージのあるファッション・モデルの世界。しかし、その裏側をのぞいてみると、ファッション誌やブランドにこき使われる撮影現場、不純すぎる異性交遊、蔓延するドラッグ……シビアでヤバい話がゴロゴロと転がっている!? タイプの異なるモデルたちに、知られざる"現実"を語り合ってもらった。

『モデルのヒケツ―トップモデルが本音で語る最新モデル入門』(ユーメイド)

[座談会参加者]
A…元ギャル雑誌モデル(20代女性)
B…ビューティ誌モデル(20代女性)
C…青文字系雑誌モデル(20代女性)
D…外国人モデル(30代男性)

A モデルになったのは、10年くらい前に渋谷のセンター街でギャル雑誌「E」の編集部員に声かけられたのがきっかけだね。あの頃の私はまだ高校生で、日サロに通って肌を黒くしてたな(笑)。ただ、事務所には入らず仕事してたね。今は読モでも事務所入ってる子が多いけど、昔はそうでもなかった。

B 私は10代の頃、あるセレクトショップが主催するクラブ・イベントに行ったら、某ストリート系雑誌のパーティスナップに載ったんだよね。それからその雑誌で定期的に仕事をするようになったけど、年を重ねるにつれて、読者の年齢層と合わなくなって仕事が減ってしまい……。その代わり、「V」や「M」といったビューティ誌の仕事が増えたから助かった。

C 私は地元にいた頃、モデルがDJをするようなファッション系のクラブ・イベントに行ったときに、今の事務所の人に名刺をもらったよ。当時、レプロエンタテインメントのオーディションも受けてたんだけど、そっちが不合格になったので、名刺をくれた人に「上京するので事務所に入りたい」と連絡してね。

D アメリカで日本語を勉強していた僕は、その語学力を生かせる仕事を探そうと10年ほど前に来日。で、アメリカにいた頃に知り合った日本人カメラマンの友人に「モデル事務所に登録してみたら?」と勧められて登録したのがモデルになったきっかけ。ただ、ギャラは事務所に半分も取られるんだよね。それなのに、事務所は全然営業してくれない。いまだに街で雑誌にスカウトされて仕事が決まったり、自分でオーディションを探して受けに行ったりしているよ。

C 私の場合、ギャラの取り分は事務所が3割で、自分は7割。支払いも2カ月後だから、ウチの事務所は良心的なほうだと思う。モデル仲間に聞くと、4カ月後に支払いという事務所もあるみたい。

B ウチは仕事によってギャラの取り分が違うよ。雑誌の仕事は事務所が3割で、自分が7割。そのほかCMとかテレビの仕事は半々になる。いずれにしても歩合制だから、生活はラクではないね。事務所に入ってからも、しばらくはガールズバーでアルバイトしてたし。その店にある日、有名俳優がたくさん所属する某芸能事務所の社長が客として来て、「仕事辞めなよ」と誘われて……。その事務所の演技レッスンに参加できたらいいなという軽い気持ちだったんだけど、後日、所属俳優の飲み会に「俺の愛人」という感じで連れて行かれてイヤな思いをした。

C 私も上京してすぐは仕事が少なかったので、某メンズ・ブランドのショップでバイトしてたね。1年ほどして事務所のつながりで某青文字系雑誌の専属モデルになれたけど、毎月必ず雑誌に出られるだけで待遇は変わらないので、しばらくバイトは続けてたよ。しかも専属だと、「SPRiNG」(宝島社)、「non-no」(集英社)といった競合誌には出られないというルールがあって。「専属で雑誌に出ているモデルのほうが、企業のCMとかのオーディションに受かりやすい」という事務所の言い分は間違ってはないと思うけど、私の普段のファッションはまったくその雑誌っぽくないから、私服や私物のスナップを撮られるのが本当に困る……。まあ、CMの仕事とかも増えてきたし、そろそろ専属を卒業したいなと。

D 僕も、ギャラが安いファッション誌の仕事だけだと生活できないから、CMの仕事をもっとしたいな。CMは1回で30万円ももらえることがあるからね。ちなみに、ブランドの広告とかイメージ写真だと、1回の仕事で1〜3万円が多いかな。まあ、ブランドにもよるけど、ヴィヴィアン・ウエストウッドの広告は期待してたのに1カットで1万5000円しかもらえなかったよ。ブランドが外国人モデルを使う場合、オーディションを開いたりするんだけど、次々にやって来るモデルに自己紹介をほぼさせず、顔とスタイルをざっと見てすぐ帰すことも。リーバイスが、そんな感じだったよ。

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