『2014年5月号「東京’14」特集』に、目を疑う文面を発見した。東京の各街を50音順に紹介していく同企画。学芸大学駅にある鷹番二丁目の紹介に、「目黒区のウィリアムズバーグ。」というキャッチが載っかっていたのだ。東京にさえ来たことのない「POPEYE」読者は、ウィリアムズパークと言われて、どんな場所かすぐに想像できるのだろうか?
このように、「POPEYE」には、全面的にアメリカや外国人モデルを使って、日常的な風景をファンタジーな世界に仕立て上げている。
では、そんな「POPEYE」が、絶対に紹介しない街はどこだろう? 本誌取材班が、東京の街の中から厳選した土地が歌舞伎町だ。ここならスキマが狙える! ということで、ここでは、サイゾー的お気楽シティガイドを敢行。東京の裏側を案内して欲しいという外国人がもしも仮にいたとしたら、是非本稿をプリントアウトして歌舞伎町をぶらついてみてほしい。
(絵/我喜屋位瑳務)
■危険度は低い街の入口。
【A】歌舞伎町一番街
歌舞伎町が紹介される時に、まっさきにアイコンになるのがこの『ネオン看板』。残念ながら、現在は渋谷に移転してしまったが、入口付近には、〈新宿OTO〉というクラブもあり、かつてはガチなシティボーイも散見された。
■魅力的なショップがたくさん。
【B】ラブホ&ホストクラブ街
なぜかこの狭いエリアに2店舗あるバッティングセンターを言い訳に、世を忍んで来る人
々が集うホストクラブやラブホテル、ゲイが集うサウナなどが立ち並ぶゾーンだ。石原都制の下で行われた、歌舞伎町の浄化作戦により"クリーンな場所"が増える一方で、いつまでも怪しい余地が残されているのが、この街の懐の深さ。
■泥酔して路上で寝る気持ちよさ。
【C】シネシティ広場付近
『シネシティ広場付近』は、最近、某テニスサークルによる集団昏倒脱糞事件でニュースになるなど、歌舞伎町の裏と表が混在する洒脱な場所。飲み屋のキャッチがウロつくエリアだが、それを取り締まる警備隊にも出会える。