FLASH (フラッシュ) 2014年 9/16号 (光文社)
写真週刊誌「FLASH」を発行する光文社は8日、9日発売予定だった同誌9月23日号の発売を中止することを発表した。
同社の広報担当者は「外部からではなく、社内の審査で問題が指摘された」、「一部の記事に不備があった」などとコメントを発表。どの記事が問題だったかという点には「発売を中止して、世の中に出ない雑誌なので、どこに不備があったかについては、コメントを差し控える」とした。同社によると同誌は1986年11月創刊で発売中止となるのは初めてというだけに、よほどの"一大事"があったことは明白。書店への配本は始まっていて、回収を進めるというが、ネット上では「朝、コンビニで買った」などという書き込みもアップされている。
「たまたま入手した人が今後、ネットオークションに出品するだろう。そうすれば、"お宝"となり、高値で取引されそう。とはいえ、発売中止の"原因"がどの記事かにもよるが…」(出版関係者)
すでに、一部メディアでも報じられているが、同誌は米アップルのデータ保管・共有サービスの「iCloud」のアカウントがハッキングされ、有名女優や歌手らの私的なヌード写真などがインターネット上に流出している問題が話題になっているため、計8ページの袋とじ特集「海外セレブ美女プライベートSEX写真スキャンダラス流出!!」として、写真に修整を加えることなく流出写真18枚を掲載。さらには、有名人のものと特定していたというのだ。
「流出写真の場合、扱いが難しい。本人を特定せず、さらには、顔にモザイクがかかっていれば、なんとかセーフ。ところが、ヌード写真などで本人を特定してしまった場合、名誉毀損などで多額の損害賠償を請求される可能性が濃厚。おまけに、相手は日本の芸能人ではなく、訴訟社会・アメリカの芸能人。1人あたり、とてつもない額の損害賠償を請求してくることが予想され、その合計額は億単位となり、会社が潰れるほどになりそう。実際、同じく写真週刊誌『フライデー』が回収になった際、2億円の損害となったという。そうなる前に、回収費用を払ったうえで販売中止を決断したが、編集部に対し何らかの処分が下されることになるだろう。とはいえ、会社としては"命拾い"したはず」(別の出版関係者)
とはいえ、今回の号のほかの記事では、「大物芸能人2人のスキャンダルが掲載されていた。出さなければもったいない記事だったので、次号以下の掲載を期待」(同)。 記事を掲載されていた2人は、"お蔵入り"するかどうかの瀬戸際だけに、来週号の発売までは穏やかならぬ日々を過ごすことになりそうだ。