――映画『HO~欲望の爪痕~』で主演を務めた女優が、過去に起きたブログ炎上事件の真相から新ビジネスの展望までを語る。
(写真/黒瀬康之)
AV女優としてデビューし、はや6年。ドラマ『闇金ウシジマくん』(TBS)をはじめ、映画『ストロベリーナイト』や『黒執事』といった話題作への出演など、積極的に活動の幅を広げる横山美雪。今年11月で25歳を迎えるそんな彼女が主演を務めた映画『HO~欲望の爪痕~』が、先頃DVDでリリースされた。AVの枠を越えて活躍する才女に"これから"を聞いてみると、まさかのAV引退宣言が……!?
──『HO~』のDVDが発売されましたが、改めてどんな物語の作品か教えてください。
横山美雪(以下、横山) 東日本大震災で両親を失い、福島から上京して東京で"娼婦として稼ぎ方を知る"主役のアンナを演じました。桃宮ももちゃん演じる娼婦・ミクと出会い、アンナの閉じていた心が開いていき、そこから友情あり、暴力あり、ヤクザとの揉め事ありの……アンダーグラウンドな内容の映画なんですが、東京という街においては、ほとんどノンフィクションに近い形の映画になったんじゃないかな、と思っています。
──主演するきっかけとなったのは、2012年の「AV女優が幸せになれないとか言うな」と書いたブログの炎上だったそうですね。
横山 世の中にはいろんな職種に就いている人がいますが、誰もが誇りを持ってがんばってこなしていると思うんです。それを表面的な判断だけで「AV女優は幸せになれない」と罵倒されたことが、本当に悔しくって。実際、生理前でイライラしていて思わず書いてしまった、ということもあるんですけど(笑)、それを映画の脚本のきっかけにもしてもらえたし、たくさんの誹謗中傷がありましたが、何も後悔はしていません。