【小芝風花】松山千春さんの曲は、「風花」という名前の由来になった大切な曲。

──耳は口ほどにモノを言う。教えて、あなたの好きな音!

(写真/三浦太輔 go relax E more)

Touching song

松山千春
『大空と大地の中で』
1977年に発表された松山千春の1stアルバム『君のために作った歌』に収録されている1曲。松山千春の、そして“北海道ソング”の代表曲として知られている。


 私は小学校3年生から始めたフィギュアスケートに真剣に取り組んでいたので、同世代のみんなが好きな新しい音楽を聞いてる時間がなかったんです。唯一音楽を聞けた時間が、スケートの練習のための送り迎えの車の中。お母さんが大好きな松山千春さんの「大空と大地の中で」とか長渕剛さんの「素顔」とか甲斐バンドさんの「きんぽうげ」とか。特に松山千春さんの「大空と大地の中で」は、私の名前の由来になった曲だから大好きなんです。

 お母さんが私を妊娠している頃、この曲をよく歌っているお友達がいたんだそうで、「生きる事がつらいとか苦しいだとかいう前に/野に育つ花ならば力の限り生きてやれ」という歌詞が心に残ったんですって。だから、〈世間の冷たい風に吹かれても小さくてもいいから、しっかり根を張って生きてほしい〉と、「風花」と名付けてくれて。も~う、自慢しまくりの大好きな名前です。

 でも、同世代の友だちとは音楽の話が合わなくて、いま勉強中なんです。アイドルが好きな人がいたらCDを借りたりだとか、カラオケに行った時に「この曲いい!」と思ったら調べて勉強したり。阿部真央さんの「ロンリー」も友達がすっごく上手に歌っていたことに感動して好きになりました。私がカラオケで歌う曲ですか? 例えば家族でカラオケに行くとするじゃないですか。そうすると、お母さんから「これはカッコいい歌だからカッコよく歌ってね」と、中森明菜さんの「少女A」という曲をリクエストされるんですけど、歌った後には「やっぱ、あかんわ」と呆れられちゃうんです。自分では精いっぱいの気持ちを込めて歌うんですけど、歌い方が棒読みみたいだそうで(笑)。松山千春さんや長渕剛さんの曲も歌うんですけど、男性の曲って、そのままのキーだと低くて歌えないので、キーを4つ上げてオクターブ下で歌ってます。「少女A」が20点ぐらいだとすると、「大空と大地の中で」は70点ぐらいじゃないかなぁ……と自分では思ってるんですけど(笑)。

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.23 UP DATE

無料記事

もっと読む