クレームをも厭わない(?)ヤクザ記事の中身「ヤクザ専門誌」「実話誌」の傾向

――こちらの記事では、現存するヤクザ専門誌や実話誌の歴史と編集者・記者の悲喜こもごもに迫ってきたが、実際彼らが作る誌面というのはどういった傾向があるのだろうか?「特徴はない!」と関係者が口をそろえる中、5誌のヤクザ記事の特徴に迫ってみた。

●王道の記事作り!
「実話時代」

(メディアボーイ/86年創刊/490円)
創刊27年を越える老舗専門誌。九州の工藤会や大阪の東組など、太いパイプでつながっている組織の特集がウリ。表紙からカラーページ、巻頭特集までブチ抜きで1つの組織を特集することも多く、その際に掲載される各団体の幹部の顔写真や肩書を「資料」としてストックするヤクザ記者や捜査員からの信頼は絶大。現役のヤクザ幹部が実名でインタビューに答えたり、連載を担当するなど、王道の誌面作りに定評がある。


●アウトロー総合誌
「実話ドキュメント」

(マイウェイ出版/83年創刊/490円)
通巻418号を突破しているヤクザ系実話誌の雄。昨年までは竹書房から出版されていたが、本文にある通り、銀行などからの圧力により、現在は版元が変わっている。「実話時代」のようなヤクザ本人への取材記事などはなく、週刊誌御三家の1カ月のまとめ的なつくりが特徴。右翼団体の紹介や、刺青の女体サンプルのカラーグラビアを展開するなど、“アウトロー総合誌”としての評価が高い。



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