――オリンピック開催をめぐる意見には、もちろん賛成もあれば反対もある。そこで、ここでは歓迎ムードに一石を投じる「反対派」のオピニオンをピックアップしてみよう。
『機会不平等』(文藝春秋)
■内田 樹(評論家/凱風館館長)
「『ぜひ招致したい』という人が何をしたいのか、よく理解できません。たぶんビジネスチャンスだと思っているのでしょう。どうしてもやりたいというのなら、そういう人たちだけ集まっておやりになればよいか、と思います」(出典/『調査情報』12年7-8月号)
■久米 宏(フリーアナウンサー)
「数千億円の金を使うんだったら、復興のために全部寄付すればいい。そっちのほうがよっぽど勇気と力をあげられる。オリンピックを東京で開催することが、被災地に勇気をあげることにはつながらない」(出典/『久米宏 ラジオなんですけど』TBSラジオ 9月14日放送より)