──超難関を勝ち残った彼らは日々何を思い、勉学にいそしんでいるのか? 現役東京藝大生たちの感性とキャンパスライフをちょっぴりのぞき見!
[座談会参加者]
A:東京藝大デザイン科3年(24歳、2浪1留)
B:東京藝大彫刻科4年(23歳、1浪)
C:東京藝大先端芸術表現科1年(18歳、現役)
D:東京藝大絵画科3年(22歳、1浪)
上野公園の北方に鎮座まします東京藝術大学美術学部正門。道を挟んで向かいには、AV女優も多い(?)という音楽学部のキャンパスも広がる。
A 東京藝大を目指したきっかけだけど、僕は普通に学校の勉強が嫌いだったっていうのと、両親とも東京藝大の油画科卒っていうので、行くという流れは子どもの頃から自然とあったんだよね。
B 僕も親の影響は大きいね。母親がフラワーアレンジメントの仕事してたせいか、芸術系に関心があって。小さい頃から「印象派」とかを見に、美術館とか連れて行かれてたんだよね。あとミーハーな理由だけど高校時代にちょうど『ハチミツとクローバー』(羽海野チカのマンガ、集英社)が映画で公開されてて、楽しそうな雰囲気に憧れて。
C え~、珍しい。私の周りは誰も『ハチクロ』見てないですよ(笑)。
B そうそう。この話するとみんなバカにするんだよね。やっぱ藝大生の誇り高き感性には合わないのかな(笑)。
C ちなみに私は一般大学を目指してたんですけど学力が足りなさすぎて、一応イラストとかが好きだったんで記念受験で受けたらそのまま受かっちゃったって感じで。