──芸能と芸術の親和性は高いのだろうか? ここでは、現役の女優にして画壇でも活躍するあいはら友子氏に、その関連性について話を聞いた。
芸能人と画家。どちらも自らの感性で表現をし、人を感動させることを喜びとする人の仕事ですから、2つの仕事がリンクしていくのは、いわば当然のように思います。いずれの仕事も四柱推命や西洋占星術で見ると、星が一緒ですから、両立させることになんの違和感もありません。
芸能人というのは、いかに自分を精密に表現するかという職人芸の世界。そして、日本の芸術家は、職人芸を極めることによって成り立っている場合が多く、左脳で培われているのが特徴。つまり、日本の芸能と芸術の風土において、芸能人が多く絵を描くのは必然的だと言えるでしょう。もっとも、私の場合は、どちらかというと、右脳的な芸術に重きが置かれるアメリカ的に、人の度肝を抜く大胆な絵を描いていると思います。その点で、私の絵は特に珍しがられるのかもしれませんね。
職人芸ということでいえば、非常に変わった感性をもって、かつ緻密な職人肌で描いている代表格が、ジミー大西さんですね。石坂浩二さんなどは知的なデザイナーの星。色彩が抜群にうまいのは片岡鶴太郎さん。五月みどりさんは金運とくっついています。私について言えば、描くものは変わっているけど、ビジネスとして誰もが共存共栄できるように心がけて描いていますから、まだ常識的なほうだと思います。