有名アーティストのCD・レコードで見る!年代別アニソン・タイアップ楽曲の歴史

──やしきたかじんから浜崎あゆみ、Dragon Ashまで、新旧問わず有名アーティストたちの多くはアニソンを歌っている。年代別にその楽曲を挙げてみた。中には、アニソンとして認知されていないものも!

【1960年代】アニソン黎明期

■アニソンはここから始まった
上高田少年合唱団
「鉄腕アトム」(1963年)
『鉄腕アトム』
(1963~1966年)


■提供社名まで歌詞に
デューク・エイセス
「鉄人28号」(1964年)*ソノシートにて発売
『鉄人28号』
(1963~1966年)


■ダブルミリオンの大ヒット!
石川進・曽我町子
「オバQ音頭」(1966年)
『オバケのQ太郎』
(1965~1967年)


■アニソンシンガーの誕生
堀江美都子・コロムビアゆりかご会
「紅三四郎」(1969年)
『紅三四郎』
(1969年)


■子どものための唱歌だった
当時は「テレビまんが」と呼ばれ、子どものための存在だったアニメ。当然その主題歌も、子どものために作られたものばかりだった。タイアップではないが、「鉄人28号」は歌詞の中にスポンサー企業「グリコ」の社名を盛り込んでいた。また、「オバQ音頭」のレコードが記録的ヒットを飛ばす。アニメソングの商業的な可能性を示した最初の例といえる。

【1970年代】コロムビア全盛期

■アニメOPに実写で登場
須藤リカ/南こうせつとかぐや姫
「海のトリトン」(1972年)
『海のトリトン』
(1972年)


■“アニソンの帝王”の代表曲
水木一郎
「マジンガーZ」(1973年)
『マジンガーZ』
(1972~1974年)


■ジュリーも歌った!
沢田研二
「ヤマトより愛をこめて」(1978年)
劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』
(1978年)


■アニサマ2013でもテーマ曲に
ゴダイゴ
「THE GALAXY EXPRESS 999」(1979年)
劇場版『銀河鉄道999』
(1979年)


■才能が集結するアニメソング
売れないアーティストが、アルバイトとしてアニソンを歌うケースが増え始める。結果的にさまざまなバックボーンを持つアーティストがアニソン業界に集まり、菊池俊輔や渡辺宙明といった作曲家によって、音楽性の多様化が始まる。また、ハイティーンにヒットするアニメの出現で、アニメ番組がプロモーションの場として評価され始めるのもこの頃から。

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