──今年5月、相澤秀禎会長の逝去でも話題となったサンミュージック。アイドルグループ・さんみゅ~に、同社が“女性アイドルの名門”たる秘密を見た。
(写真/諏訪 稔)
松田聖子、早見優、岡田有希子、酒井法子など往年のトップアイドルを手がけた芸能事務所、サンミュージック。そのサンミュージックが、近年のアイドルブームに満を持して生み出した8人組のグループが「さんみゅ~」だ。偉大な先輩アイドルと同じ事務所に所属していることもあって、CDやライブでも、岡田有希子の『くちびるNetwork』など、先輩たちの名曲をカバーしている。7月発売の新曲はジッタリン・ジン『夏祭り』のカバーだ。
でも鳴り物入りのグループのはずなのに、正直そのグループ名はベタすぎじゃないか。もうちょっとカッコいい名前にしようとは思わなかったのか? そして『夏祭り』用の衣装は、“祭り”ということで法被をモチーフにしているけど、それも直球すぎやしないか? 今どきの積極的でアグレッシブなアイドルグループと違いすぎる。そう思っていた。
だがメンバー3人と話して、それが考え違いだと気づいた。
「『夏祭り』(Whiteberryのカバー版)は、ゲーム『太鼓の達人』で知ってました。「むずかしい」モードでフルコンボするぐらいハマって。さんみゅ~で歌うって決まったときは、やったー! って本気で誰よりも喜びました」(木下)