(写真/酒井 透)
『ユダヤ教』
古代の中近東で始まったユダヤ人の民族宗教。キリスト教、イスラム教と信仰する神が同じであり、それぞれの信仰や教義に根差す差別などから、返って古くから対立がある。
キリスト教の神の指導者と、ユダヤ教のラビが手を取り合い、横断幕を持って行進、中東和平を祈念する――そんなちょっと変わった平和デモ行進が5月17日と18日に中東イスラエルで行われた。
これは、UPFという、統一教会の故・文鮮明が、「中東平和イニシアチブ」(MEPI)運動を提唱し創設した団体が音頭を取った平和運動の一貫。2003年から行われるこの運動は、世界の宗教者や政治運動家が集まり、いまだ紛争が続く、イスラエルとパレスチナを視察し、ユダヤ・キリスト・イスラム教の聖地エルサレム市内での行進を通して、相互の問題解決などを訴える、というもの。10年目となる今回、エルサレム市内のホテルには、米国・南米・欧州をはじめ世界各国の宗教・政治指導者や平和活動家、それにUPFの平和大使達など約200人が集まったという。日本からも大学教授、キリスト教牧師、神社宮司、マスコミ関係者、平和大使など14名が当地を訪れた。