スキャンダル潰しが本格化? 大ブレイク"AKB48のスネの傷"

【前編】はコチラ。

11年8月号 伝説の元8期生、三木にこるちゃん。「こんな可愛い娘、ウチにいたっけ!?」とは記事を読んだAKS関係者。でも、インタビュー内容は結構辛口です。(画像クリックで当時の記事に飛べます。

 AKB48の人気と比例して、「週刊文春」ではスキャンダルを連発スクープ。そんな中、本誌ではSKE48の大特集を組むなど、本流から外れたナナメなアプローチでブレイクに便乗していった。公式、非公式問わず、関連書籍も発売したサイゾーだが……。

 08年末の紅白出場を逃すなど、チグハグな展開が目立っていたAKBだが、09年夏に開かれた「第1回選抜総選挙」が話題となり、武道館2DAYS開催など再び上昇気流に乗る。続くシングル『RIVER』が初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得し、年末には紅白にも復活を果たす。

 10年に入ると『桜の栞』『ポニーテールとシュシュ』のメガヒットでさらに人気は加速し、大島優子が前田敦子を逆転するというドラマを見せた「第2回選抜総選挙」でひとつのピークに達する。大島の初センター曲『ヘビーローテーション』も大ヒットし、まさにアイドル界の頂点を極めようとしていた。

11年4月号 同人作家でもあるSKE古川愛李ちゃんによる松井玲奈ちゃんとの百合物語。アイドルがここまで自身の内面を晒すとは……。ある意味、一番のタブー?(画像クリックで当時の記事に飛べます。

 もっともこの年の本誌は、姉妹ユニットのSKE48(以下、SKE)がお気に入りだったようで、4月号では松井珠理奈、松井玲奈ら7人がグラビアに登場。さらに同年5月号のマンガ特集では平松可奈子、中西優香、古川愛李の3人がマンガ愛を語り、SKEの大特集を組んだ7月号からはグループ最大派閥の二次元同好会による『SKE48の大人のための二次元講座』なる連載もスタートしている。このSKE大特集には、運営幹部である湯浅洋氏や御大・秋元氏の3度目のインタビューもあるなど、なかなかの蜜月ぶりを発揮していた。

 そんな中、多少は気を使いながらも(苦笑)、『マジに恋してストーカーに!? AKB48“ピンチケ”座談会』(10年2月号)でファンの声を集めたり、過去の写真集を分析することで(10年8月号『AKB写真集"黒歴史"のヤバさ』)、出版業界がブレイクの下地を作ってきた構造や、各事務所の戦略の違いを解き明かすなど、少なからず批評的な作業は継続している。ちなみにピンチケ座談会では、後の“肉食スキャンダル”を示唆するような、たまたま電車で一緒になったことがある指原莉乃から、握手会で声をかけられたというヲタのエピソードも飛び出していた。

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2024.11.22 UP DATE

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