――昨今のマル暴デカたちの素行が垣間見れる瞬間……それは、対ヤクザだけではなく、仲間内での”情けない”争い事の中にもあった──。ここでは、「シューマイ弁当」事件をご紹介。
『マル暴』(バジリコ)
警察組織の中でも、際立って「アクの強い存在」といわれるマル暴。彼らの特徴のひとつとされるのが、隣り合う県警本部同士の反目の激しさだ。
特に有名なのが、大阪府警と兵庫県警、福岡県警と佐賀県警、そして警視庁と神奈川県警のマル暴刑事たちの不仲ぶりである。週刊誌記者が話す。
「福岡県警と佐賀県警はとにかく仲が悪く、『暴力団の道仁会が仲裁しなければ仲直りできない』とまでいわれるほど。それから大阪府警と兵庫県警は、山口組の摘発・情報収集をめぐってライバル関係にある。そのスタイルも著しく異なっていて、大阪がヤクザを徹底的に締め上げるのに対し、兵庫は取り込みを図るタイプ。双方の捜査員はしょっちゅう、『あんなやり方じゃダメだ』と陰口を言い合っていますよ」