創価学会員たちが語る公明党総選挙の裏側と池田名誉会長死亡説

存在が薄い公明党と創価学会の憂鬱

本誌が発行される頃には、衆院総選挙の雌雄は決しているが、民自対決や日本維新の会をはじめとする第三極の陰にかすみ、かつての与党・公明党の存在感は終始薄かった。そんな同党の最大の支持母体・創価学会本部職員と学会員の“本音”を通じて、選挙の裏のドタバタぶりや、学会員たちの苦悩を振り返る。

【座談会参加者】
A:創価学会本部職員 
B:創価学会本部職員
C:創価学会員

『私が愛した池田大作』(講談社)

──現在、実質的には衆院総選挙真っただ中ですが【編註:12月1日現在】、いまひとつ公明党の存在感が薄いように思われます。

B 今年の前半くらいまでは、民主党の支持率の低さもあり、学会内部は「次回選挙で、やっと自公連立で政権与党に戻れる」というムードでした。しかし、ふたを開けてみれば、日本維新の会をはじめ、急伸する第三極の勢いや民自対決の陰に隠れ存在感が薄くなり、これまでにない厳しい選挙戦です。候補者の演説にも人が集まらないし、有権者に握手を求めてもこたえてくれない。2005年に“小泉”自民党と一緒に戦った郵政選挙の時と、雲泥の差があります。これだけ存在感が薄く、話題にされないくらいなら、何かバッシングを受けて多少注目されるほうがまだましかもしれません……。

C そもそも党代表の山口那津男さんが地味過ぎます。元代表の神崎武法さんも地味だったが、検事出身で政治的手腕も高かったし、テレビCMで「そうはいかんざき」と叫ぶくらいのユーモアもありました。そろそろ世代交代が必要なのではないでしょうか。

──次期党代表には、誰が有力視されているのですか?

B 東大出身者が2代続いたので、本来であれば創価大学出身【1】で学会内の人気も高い北側一雄副代表が順当のはずでしたが、前回選挙で落選して傷がついてしまいました。かといって、同じく創価大出身で将来の代表候補といわれる高木陽介広報室長や遠山清彦平和局長は、マスコミ受けはよいのですが、代表になるには少し若過ぎる。有力株が見当たらないのが実情です。

A そうした実情が新規学会員数の伸び悩みや、会合・選挙活動などに参加しない学会員の増加など、今の学会の地盤低下を招いているのではないでしょうか?

『創価学会』
公称・827万世帯の会員数を抱え、支持政党・公明党を通じて政界にも大きな影響力を持つ“宗教界のガリバー”。学会員たちからの寄付などから得られる収入は莫大な額に及ぶともいわれる。

C 地盤低下の原因は、青年部【2】がだらしないからですよ。私たちが若かった頃は、選挙といえば、学会や党に迷惑をかけないよう、もし罪を問われれば最後は自分で責任をかぶる覚悟で、他党候補者のポスターを剥がしたり、認知症の老人を投票所に連れていき公明党に投票させるなど、多少無茶なことでもする覚悟で選挙戦に臨んでいましたよ。でも、今の青年部員はみんなインテリ化して、電話勧誘やポスター貼りなど、他党と同じ選挙活動しかしておらず、それでは、勝てるものも勝てません。

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