歌人・笹公人が選ぶ――熟女ブームに改名騒動……ツッコミどころ満載!?な芸能記事3選

笹公人氏の著書『遊星ハグルマ装置』

――1999年の創刊以来、芸能界から政財界、ヤクザにIT業界まで、各業界のウラ側を見てきた「サイゾー」。巷間騒がれる小誌の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい! そんな思いから、「サイゾー」を愛読している物好きな(失敬!)有名人からおなじみの識者の方々に、「サイゾー」でしか読めないオススメ記事を選んでもらいました!! 

今回のキュレーターは、「月刊サイゾー」にて『念力事報』を連載していただいている笹公人さん! その独特の感性とそこはかとない風刺、ユーモアあふれる短歌を送る歌人の視点から、セレクトしてもらいました!

【1】「のうのうと生きてちゃいけない」“リストカッター”鳥居みゆきが生きる意味を得たマンガ
(2012年12月号「タブーなマンガ」【自殺したマンガ家たちのダイイング・メッセージ】より)

 見世物小屋の人に「見世物じゃねーよ!」と怒られた人も珍しいでしょう。このエピソードだけでも鳥居みゆきが「選ばれし者」だということがわかります。『黄昏流星群』の勧め方もずいぶん間違ってるんだけど、「おっぱっぴー」のシーンが出てくるのは何巻だろう? とか気になりました。「丸尾ダイエットですか(笑)」とか「リゲインの用法違いますよ」インタビュアーの的確なツッコミも素晴らしく、味わい深いインタビューでした。

【2】芸能界きっての熟女好き、ウド鈴木と徳光正行が"熟ドル"の魅力をアツく語り合う!

日本を代表する熟女好き二人によるマイノリティ・リポート。熟女マスターのお二人の言葉は不思議な説得力に溢れています。2012年夏のピース・綾部氏と藤田紀子さんとの30歳差の熱愛報道の影響か、いまでは熟女好きの存在も市民権を得てきた感がありますが、2008年7月の段階で特集を組んでいた「サイゾー」はかなり時代の先を行っていたのではないかと思います。次回は、ピース・綾部氏を招いての座談会を希望します。

【3】花田虎上のテレビ出演急増も綾部効果!? 叩かれても「タレント業」をまい進か

 綾部氏つながりで花田虎上(元・勝)氏の記事を。花田さん、いつのまにか改名していたのですね。虎上と書いて「まさる」と読ませるのですか……(1分ほどの沈黙)。たしかに虎の上に立てたら勝ちですよね。マス大山的な発想を感じました。なかなか大変な状況のようですが、改名によって開運するといいですね。

 このコメントを書いている最中に、モンキッキーが「おさる」に再改名したというニュースが飛び込んできました。この8年間、改名の効果はなかったということでしょうか。花田氏も再改名することにならないといいのですが……。

笹公人(ささ・きみひと)
1975年7月8日、東京生まれ。17歳の頃、作歌を始める。代表作に『念力家族』(インフォバーン)など。近著に和田誠氏との共著『連句遊戯』、朱川湊人氏との共著『遊星ハグルマ装置』などがある。

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