──ここではイラストと共に、川淵政権以降の歴代会長の経歴および人物像をタイプ別に分け、評価していこう。
織田信長タイプ
[第10代JFA会長]
川淵三郎
在任期間:2002~08年
かわぶち・さぶろう 1936年、大阪府生まれ。早稲田大学第二商学部卒業。58年、日本代表に初選出。ローマ五輪予選と東京五輪では俊足FWとして活躍。70年、現役引退(日本代表通算68試合18得点)。88年、古河電気工業から古河産業へ出向、取締役伸銅品部長に。91年、強化委員長、プロリーグ設立準備室長就任。同年11月、社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)設立、初代チェアマン就任。名誉会長を経て、現在、JFA最高顧問。
(絵/カズモトトモミ)
■サッカー界の突貫小僧は希代の不人気者
『川淵三郎 虹を掴む』(講談社)、『「51歳の左遷」からすべては始まった』(PHP新書)、『「J」の履歴書』(日本経済新聞出版社)などの自伝的な著書を出し、自己表出欲の異常な強さで知られる。06年ドイツW杯では、日本代表グループリーグ敗退後の会見で、次期監督について「あ、オシムって言っちゃったね」とさも失言のように語り、サッカーファンの顰蹙を買った。