転職情報サイト見るならこれを読め! 「アップルは×、グーグルは◎」働きたくないIT企業はココ!!

──産業規模の大きくなったIT業界は、個人が働く場としても人気を高めている。しかし、そのスマートなイメージの裏で、いわゆる”ブラック企業”の存在が取り沙汰されたり、著名企業であっても実態は散々なもの……という報道も。IT業界を知る人たちから人気あるいは不人気なのは、どこの会社なのか!?

『たかが英語!』(講談社)

 社会の中でITが当たり前の存在になり、それを扱う企業の規模や意義も大きく変革を遂げている昨今。超有名企業からフリーランスの個人、独立系ベンチャーまで、今やITを仕事にしている人間は100万人に近づき(経済産業省調べ)、就職先としての人気も高まっている。そこで本稿では、そんなIT企業の“働きやすさ”と“働きにくさ”にスポットを当て、製品やサービスからだけでは見えない企業の実態に迫りたい。

 まずはIT企業における最新の採用事情について。人材コンサルタントとしても活動し、就労問題に造詣の深い常見陽平氏に聞いた。

「前提として、一括りに『IT企業』と言っても、その範囲はすごく広い。例えば昔からあるIBM、富士通、日立なども、今やメーカーというよりIT企業。いわゆるベンチャーから始まったサイバーエージェントや楽天、それら企業から発注を受ける下請けの会社もIT企業と言っていいでしょう。

 ITは、これからの日本を支えていく分野として期待されています。DeNAやグリーでは、能力が高ければ、理論上は新卒でも年収1000万円を稼げる賃金体系になっています。そこまでしても優秀な人材が欲しいわけです。実際、トップクラスの有名大学の理系院生に、かなりアプローチしています。これまでの日本のキャリア観でいえば人が羨むような王道を行くエリートが、外資系コンサルやNTT系の研究所などを断って、そういった新進のIT企業に入社するパターンも見受けられます」

 人気の裏には企業側の努力があり、「IT業界へ就職することが新時代のエリート」とも言えそうな状況を作り上げてきているというわけだ。そんな中にあって近年の業界躍進を支え、最近も何かと話題が絶えない5社をピックアップし、その働きやすさを採点してもらった結果が前ページである。眺めてみるとわかる通り、三者三様の採点だ。ここからは、各々が知る有名企業の実情を、もう少し詳しく聞いていこう。

 1人目は、自身がシリコンバレーでの就労経験もあり、大手企業の中に入って仕事をする機会も多い、ニュースサイト「TechWave」副編集長の増田真樹氏。

「そもそも日本のIT企業の始まりが、アメリカのようにテクノロジーを創造し、その派生として対価を得るというような感じではなく、どちらかといえばキャピタル・ゲインで稼ぐようなスタイルでした。ゆえに2000年頃のビットバレー系がバブルだった当時は、業務内容はもちろん、業界全体に危ういことをやっている会社が多くあったことは確かです。それがこの10年で大きく業界が変容し、何千人も社員がいる会社もどんどん出てきた。そして06年のライブドア・ショック以降、業界の毒抜きというか、怪しい部分が浄化されて、今はだいぶ普通の会社が増えてきたと言えるでしょう」

 確かに六本木ヒルズで毎夜パーティーが行われていたあの頃と今とでは、業界の社会的位置づけは大きく変わった。10年前は「よくわからない」「自分には必要ない」と及び腰で、マイナスイメージの言葉で語られることも多かったが、今や生活に浸透し、「便利」どころか、「ないと困る」という人のほうが多いはずだ。そんな状況の業界で、これから働きたい人におすすめの会社は?

「個人的にはミクシィ。あれだけ『ユーザー離れ』『方向性が見えない』などと批判されても全く財務基盤はブレてないし、8月からイノベーションセンターというのを設立して社内で新規事業のアイデアを募集しています。第1弾では新卒数年目の社員が出した企画が採用されたりもして、会社としては非常に働きやすくなっていると思います」(増田氏)

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.22 UP DATE

無料記事

もっと読む