──中田英寿と、彼を支えたサニーサイドアップの活躍以降、スポーツビジネスにおいて一気にフィーチャーされるようになったのが、アスリートのマネジメントを手がける事務所の存在だ。なでしこジャパンや競泳選手などが芸能プロや専門エージェント事務所と契約を結んでいる。競技で勝つだけでは食っていけない時代なのだ。アスリートと事務所のオイシイ関係を追う!
(絵/我喜屋位瑳務)
マネジメント事務所のおシゴト【1】
知名度UPとお金のために、CM契約獲ってきます
五輪開催期間中は、五輪憲章によって定められたルールにより、代表選手はIOCとJOCのスポンサー企業のCMにしか出演できない。これを破って出演した場合には、出場資格が剥奪される。ゆえに、事務所はスポンサー企業のCMに出られるよう、大会前から働きかけを行う。あるいは、五輪で大活躍して話題になれば、大会期間後にCMが舞い込むケースも多い。それまでもCMに出演していた選手でも、ギャラの額は一挙に跳ね上がる。競技の経過を見ながら、事務所は大会後の算段をつけるのである。