敏腕編集者も及ばず!? 『宇宙兄弟』の失速に見る原作モノ神話の崩壊

原作ファン的には、なんとなく受け入れがたいムッタと日々人。

 今年のゴールデンウィークは、『テルマエ・ロマエ』【1】と『宇宙兄弟』というマンガ原作映画が重なり、ファンや業界関係者などの間で話題を集めた。

「ここ数年、マンガや小説を原作にした映画は乱発され、消費者としても食傷気味。コアなマンガファンなどは、原作モノ映画に対して敵意すら抱く状況になっています。今年の頭にも、池上永一の小説が原作で、仲間由紀恵が主演の映画『劇場版テンペスト3D』が壮大にコケたばかり。関係者の間でも、この2作はどうなることか、と噂されていました」(映画宣伝関係者)

 とはいえ、結果として『テルマエ・ロマエ』は、6月5日の時点で、動員350万人、興収45億円を突破し、文句なしの大ヒット。だが、一方の『宇宙兄弟』は、『テルマエ~』より一週後の公開だが、公開5週目で動員は約107万人、興行収入は約13億8000万円と、及第点は超えたものの、大ヒット作の分水嶺といわれている20億円突破は遠い。

「『宇宙兄弟』は、あれだけの宣伝費をかけてたわりにはぱっとせず、すでに話題にもなっていない。大ヒット御礼という名目で追加の舞台あいさつも敢行しましたが当然プロモーション。主演の二人には特に追いかけるようなネタもなかった」(芸能記者)

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.22 UP DATE

無料記事

もっと読む