──【使い捨て社員急増中のブラック企業研究【1】】では社員にとってのブラック企業について、論を進めてきた。ここではあまたあるブラック企業の中でも、目に余る悪行を行っている企業を、新田龍氏に選出、解説してもらった。
新田龍氏の著書『人生を無駄にしない会社の選び方』。
【法の番人が権を山分け!?】
■森・濱田松本法律事務所
法の番人が利権を山分け!?日本の四大法律事務所のひとつである森・濱田松本法律事務所。“法を守る正義の味方”であるべき法律事務所だが、実態はそうではないようだ。「破産した会社の財産を弁護士が管理し、それを売却する破産管財人にも、利権が存在します。同事務所では、自分たちの息のかかった不動産屋を連れてきて、本来なら50億円の価値がある物件を25億円と査定させ、その差額を山分けするといったことをやっています。裁判所も、同事務所が自分たち裁判官の天下り先となっているので、文句が言えないのが現状です」(新田氏)。法律を知り尽くしているからこそ抜け道を知っているということだろうか。