元アスキー社長・西和彦が語る孫正義──唯一無二のベンチャー精神を脅かすのは”取り巻き”と”海外戦略”

元アスキー社長
西和彦(にし・かずひこ)
1956年生まれ。77年、早稲田大学在学中に、パソコン雑誌「アスキー」を創刊。その後、マイクロソフトの副社長やアスキーの社長を務める。現在、デジタルドメイン代表取締役社長、尚美学園大学大学院芸術情報専攻教授。

[ソフトバンクと孫正義の評価]
【○】NTTや東京電力という既得権益に立ち向かっていく姿勢や、会社をつぶしかねない巨額な買収も辞さない度胸は、まねできるものではない。
【×】取り巻きたちが日本国内で威張り散らすのを放任しているだけならいいが、アメリカ相手に立ち向かったりすると、痛い目に遭うのでは。

■80年代、「天才・西。神童・孫」と言われたかつてのライバルだからこそ語れる、”孫正義”の弱点。

 孫さんの立派なところはいくつもあるけど、一番目にすごいと思ったのは、95年に、まだ社員が5~6人しかおらず、利益も上がっていなかったヤフーという会社に100億円もの投資を行ったことです。当時ヤフーにそれだけの価値があるとは、誰も思わなかったでしょう。

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2024.11.22 UP DATE

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