ソフトバンクが社運をかける自然エネルギービジネスは結局パフォーマンス先行と補助金頼み!?

──孫正義社長率いるソフトバンクが、次なる主要事業としてぶち上げた自然エネルギー事業。11年5月の発表以後、しばらく音沙汰がなかったが、同年末にSBエナジーを設立し、少しずつ事業が動き始めた。実は、世界でもいまだ成功した例はないという太陽光発電ビジネス。孫社長はこの事業のどこに勝機を見いだしているのだろうか……?

『志高く 孫正義正伝』(実業之日本社)

「2020年までに太陽光発電で1億kW、風力・地熱発電で5000万kW」

 11年5月の「自然エネルギー協議会」設立に向けた記者会見で、ソフトバンク・孫社長はこんな目標をぶち上げた。東京電力管内にある192カ所の発電所の総出力はおよそ6500万kW。それをはるかに上回る1億kWという数字は、これまでの電力業界の常識を覆すものだ。

 過去にインターネットや携帯電話事業で数々の革命を遂げてきた孫社長だが、エネルギー業界で果たしてそんな革命が本当に可能なのだろうか?

 震災以降、10億円余りの私財を投じ「自然エネルギー財団」や「自然エネルギー協議会」などの団体を設立してきた孫社長。国内外の有識者や、各自治体の首長などを巻き込んで、太陽光発電を中心としたクリーンエネルギーを積極的に推進することを表明している。

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2024.11.22 UP DATE

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