──創価学会にまつわる書籍は驚くほど多い。ここでは、数多ある学会関連書籍から、現場学会員が「読むべき良書」と「反学会本を、どのように読み解いているか」を赤裸々に語ってもらった──。
[座談会出席者]
A...いわゆる学会二世の40歳。10代の頃はあまり熱心でなかったが、学生時代に先輩の激励で発心。日蓮大聖人をひもとく書籍が好き。
B...学生時代に友人の紹介で入信した37歳。20代の頃は折伏活動に精を出したが、現在は仕事優先の毎日。反学会本を常にマークしている。
C...学会二世の27歳。信心に目覚めたのは、現在の婚約者が熱心だったから。学会関連本は、アンチから池田先生の名著まで、幅広く読んでいる。
A 今回は現場の学会員が解説する学会関連本という企画なんだけど、まず紹介したいのは『人間 池田大作 私の見た素顔』【1】。著者の木村恵子氏は学会員でもないのに、池田先生のドキュメント番組『人間 池田大作』を制作した人物だ。
B 周囲の反発を受けつつも、番組を作っていくうちに池田先生の人柄に触れていく内容だけど、そんなに反発が多かったとは(苦笑)。その先生の素顔が散見できるのが、学会員は誰でも読んでいる『池田大作の軌跡Ⅱ 平和と文化の大城』【2】だ。
C 月刊誌「潮」(潮出版社)に連載された、ルポルタージュとなっている。1974年あたりから水俣病の患者たちを激励したり、戸田城聖第2代創価学会会長の会社の資金難を乗り越えるため、埼玉県まで借金の申し入れに行くなど、現在の学会の礎を築いた内容が心に響く。