──長期スパンで見たIT業界の変革の可能性はわかったが、ここから数年で起きる"革命"には、どんなものがあり得るのか? すでに社会にインパクトを与えつつあるサービスや人物、メディアの動きを、それぞれ「WIRED.jp」「TechWave」という、ITに注視する者にはよく知られたWebメディアに携わる、田端信太郎氏と増田真樹氏がピックアップする。
注目Webメディアを切り盛りする2人。一行情報として、実はこの日のスニーカーが偶然色違いだったことをお伝えしておきます。(撮影/高橋宗正)
──ここ数年におけるIT界の革命といえば、ソーシャルメディアの爆発的な普及が最大のものでした。今後、ソーシャルメディアで変動が起きる可能性はあると思いますか?
田端 1~2年前は「フェイスブックは実名前提だから、日本には合わない」って疑問視されていたけど、もう誰もそんなこと言ってない。遅かれ早かれ馴染むというのは議論の余地がなくなって、次はフェイスブックという土壌にどういう花が咲くのかが興味の対象ですよね。例えばInstagramやPinterest(どちらも写真投稿SNS)みたいな専門特化のソーシャルサービスが最近話題になるけど、あれはフェイスブックの競合ではなく、その土台の上で共存共栄するものでしょう。ただひとつ言えることとしては、今後、仮にフェイスブックを超えるようなソーシャルが出てくるとしても、最初はフェイスブックを通じて広がると思いますよ。