──粗製濫造されるワンピビジネス本の中でも使えそうなもの、ワンピースファンでも楽しめそうなものはどれなのか? 連載開始以来のワンピースファンである筆者が勝手にランキングしてみた。
ワンピースの神髄ここにあり!?
第1位
ルフィの仲間力
『ONE PIECE』流、周りの人を 味方に変える法
著者:安田雪
出版社:アスコム 発行日:11年9月29日 価格:1260円(税込)
■自己啓発系
『ドラゴンボール』と比較して、「家族という集合体から、仲間という集合体に変わった」と指摘したり、海軍を「階級構造」、白ひげ海賊団を「疑似家族構造」、麦わらの一味を「フラット構造」と分類したりと、社会学的分析で深みが増している感がある。
■学者先生のありがたいお言葉
ためになるノウハウが満載。自分からは喧嘩を売らず、どんな相手にもオープンマインドで接するシャンクスの姿勢はゲーム理論でいうところの「最強戦略」だという解説も。原作を読み解くのにも使えそう。
[お役立ち度]★★★★☆
■装丁にも愛情がいっぱい
チープな装丁が多い中、本書は唯一装丁に愛情が感じられる。帯を麦わら帽子風にしたり、ルフィの服と同じ色の文字を使用。加藤氏も「帯のコピーやサブタイトルもよく考えられている」とコメント。
[ワンピース愛指数]80点