──今年は大御所バンドの再結成が続いたが、「ここは再結成してほしくない!」というバンドもあるはず。それぞれの立ち位置や評判を元に、勝手にセレクトしてみた。
渋谷系復活とかいいから!
絶対再結成してほしくないバンド【1】──よみがえる黒歴史
■ベレー帽かぶってた頃思い出して赤面しそう……
吉川晃司と布袋寅泰のCOMPLEX、ロックフェス「AIR JAM」を主催したHi-STANDARDなど、一世を風靡したバンドの復活が相次いだ2011年。加速する再結成ブームの背景には、経済的な理由に加えて「復興支援」という大義名分がメンバーの確執やメンツを吹き飛ばしたこともあるようだ。とはいえ、ユニコーンなどの成功例の一方で、ここ数年の復活劇には話題を呼ばずにひっそりと"再解散"する悲しい例も。今だからこそ、往年のファン的にも残念な結果に終わりそうな「復活してほしくないバンド」3選を挙げてみた。
「金儲けで再結成してもまったく構わないんです。それより、昔の作品が"黒歴史"になっている人は、たとえ復活しても、懐かしさよりいたたまれなさを感じてしまいますね」
こう語るのは、某音楽サイト編集者。その筆頭が、1991年解散のフリッパーズ・ギターだという。小沢健二と小山田圭吾の2人は解散後にソロとして成功、文筆家としても活動するオザケンに、海外でも評価を高めるコーネリアスと、その後もそれぞれ巨匠化を遂げてきた。