もう、テレビで野球は見れないのか? "独裁運営"ナベツネに殺された「巨人戦中継」

──ここ数年、目立った話題もなかった読売ジャイアンツに、"お家騒動"が勃発した。この事件、実は巨人戦が地上波から消えてしまったこととも無関係ではないようで……久しぶりに姿を表したナベツネの独裁による、巨人軍崩壊の歴史とテレビの関係をひもときながら検証してみたい。

(絵/都築 潤)

「2000年くらいまで、確かに巨人戦は"キラーコンテンツ"だったんです。当時は1試合の中継で、放映権料やスポンサー料など、球団には億単位の収入がありました。00年に『YOMIURI ONLINE』で初めて宮崎キャンプの動画配信を行った際も、NTTから3日で数千万円の広告費をもらいましたし、巨人戦を全試合放送していた系列のラジオ局『ラジオ日本』では、同年の中継枠の年間スポンサー料が8億円ほどにまで上っていたという話ですよ」(読売新聞関係者)

 そう、巨人戦中継は、90年代末までは平均視聴率20%超えをキープする鉄板コンテンツだった。しかし、例えば今年10月の巨人×中日戦(TBS)などでは番組平均視聴率6%と激減(ビデオリサーチ/関東地区調べ)。テレビではスポンサーも次々と離れ、巨人戦中継は消滅の危機に瀕している。

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2024.11.21 UP DATE

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