──知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を人気放送作家が直撃解決!
[回答者]株式会社トリドール 様
在京関西人にとって「うどん」問題が深刻な時代がかつてあった。私が上京した21年前の東京といったらまあひどかった。まさに「うどん真空地帯」と呼んでも、なんら過言ではない状況。駆け出しのビンボーな放送作家が初めて新宿駅の立ち食いそば屋で口にした漆黒の出汁の衝撃ときたら! 醤油をお湯でといただけのような、味のしないひたすらしょっぱい黒い汁に、ガク然とした記憶がある。
さらにヒドイことに、うどんを頼むと、そのブラックホール・スープに浸かった状態で出てきやがるのだ。大阪から遊びに来た友人が、真っ白いうどんが真っ黒い汁にじゃぶんと叩きこまれたその様子を見てひと言、「うどんがかわいそう!」と叫んだ切ない気持ちを理解してもらえるだろうか?