──メジャー誌ではタブー破りのギャグマンガが読めなくなった昨今。ディープなマンガ誌になら世界に言及するマンガが読めるのでは?そこで、ちょっとマニアック、だけど気骨あるマンガ誌・出版社・書店に、いま表現や社会のタブーに挑戦しているギャグマンガをセレクトしてもらった。
講談社「ネメシス」
『しょたせん』
内々けやき/講談社(11年)/630円
(c)内々けやき/講談社
[作品解説]
近隣の学生から"狂犬"と恐れられる不良学生・西尾が、唯一心を開くのは担任の教師・汐田……という設定だけなら、物語は古い青春ドラマのような学園ものになるのだろうが、その教師は情熱的な指導で、西尾を更生させるどころか、ショタ心を植え付け、西尾をド変態の道に引きずり込む。ラブ・コメディというよりもショタ・コメディ。どこまでも純粋な教師・汐田の悪気のない行動と、それに翻弄される西尾の掛け合いにハマるとクセになる。