(写真/早船ケン)
「僕は負け組だし、リア充なんかじゃない」。そのソウルフルな歌声と自由自在なサウンド・メイキングで、世界的な大ブレイクを見せている23歳の新人アーティスト、ジェイムス・ブレイク。初の日本ツアーはすべての公演が超満員となり、争奪戦となったチケットは一時期オークションで4万円もの値が付くほどだった。しかしそんな新世代の「スター」とすらいえそうな彼は、はにかみながらひたすらネガティブな発言を繰り返す。
「今までの人生、何ひとつうまくいかなかったんだ。友達もいなかったし、女の子ともぜんっぜん仲良くできなかった。人気者になるには、心臓に毛が生えてないといけないじゃない? 僕はちょっとセンシティブすぎたんだよね」