大根仁のフェティッシュ全開! 映画版『モテキ』で長澤まさみと麻生久美子が放つ魅力

──低迷する映画業界よ、こんな時代だからこそ攻める映画を! 保守的になりがちな映画業界に喝を入れる映画評。映画を見る前にこれを読むべし!

2011年10月号 MOVIEクロスレビュー

■超人気マンガ、ドラマから今度は劇場へ
『モテキ』

監督・脚本/大根仁
企画/川村元気 原作/久保ミツロウ
出演/森山未來、長澤まさみ、仲里依紗、真木よう子、麻生久美子
配給/東宝 公開/9月23日

非モテでヒネた31歳・幸世(森山)は転職してニュースサイトのライターになる。今度のモテキのお相手は雑誌編集者(長澤)、年上OL(麻生)、ガールズバー店員(仲)、先輩社員(真木)の4人。モテキの先には何がある!? 人気原作マンガが、主演と監督はそのままに、ドラマから劇場版になった。


【映画文筆業・那須評】
★★★★★★★☆☆☆
童貞市場のゴール、ここにあり
長澤まさみが可愛すぎる。男のグラビア的な妄想に消費されない中性的な顔立ちとショートパンツの似合うのびやかなカラダ、かつ女でも嫁にしたいほどのオンナ力の高さは偉大。自意識過剰なサブカル男子の恋愛ルサンチマンをここまでポップにメジャーで成立させたのは童貞市場のゴールであり、自主映画はその危機を感じるべき。90年代渋谷系カルチャーとその末裔の総括の記録としても貴重だが、仮想敵がB’zというのはいかがなものか。

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