ジャック・バウアーの声優・小山力也が選ぶ「吹き替えで見るべき"背徳の美学"に溢れた佳作」

【選者】
小山力也[声優]

 私は、『24―TWENTY FOUR―』のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)の声を吹き替えたことで、視聴者の方にも広く名前を知っていただけるようになりました。しかし、海外のスター俳優が戦国武将だとしたら、私たち吹き替え声優は影武者で結構! ただ、影武者には影武者なりの生きざまがあるので、吹き替えならではの魅力を視聴者の方々に少しでも感じてもらえれば、と思います。

硬派な政治ドラマを描き、韓国で人気を博した『レディプレジデント~大物』。小山氏は政治家カン・テサン(写真左より2人目)の吹き替えを担当。/(C)Victory Production & SBSCH

 今回は、そんな私がオススメする吹き替えドラマを紹介します。

 まずは私が2010年に主人公の声を吹き替えた『スパルタカス』【1】です。史実を基に、有名な古代ローマの剣闘士奴隷による反乱を描いた物語で、戦闘シーンで首や腕が飛んだり、海外ではラブシーンもモザイクなしで超過激だったりと、R指定がかかるほど強烈な映像になっています。本作はそんな迫力ある映像と、グイグイと画面に引き込まれてしまうようなリアリティにあふれた歴史大作ドラマです。また、ゴールデンタイムでよく聞く洋画の吹き替え声優さんが、過激なシーンにもチャレンジしています。そんな"背徳の美学"を存分に堪能してください!!

今すぐ会員登録はこちらから

人気記事ランキング

2024.11.24 UP DATE

無料記事

もっと読む