【プレミア限定】『東のエデン』脚本家・佐藤大おおいに語る!「ゾンビ作品は社会の鏡像だ!」

――ゾンビになった主人公の生活を一人称で描いた海外小説『ぼくのゾンビ・ライフ』に、ボンクラ高校生のゾンビハザードサバイバルを描いたライトノベル『オブザデッド・マニアックス』。出版業界を席巻しつつあるゾンビ系出版物、そしてジョージ・A・ロメロ監督が発明したモダンゾンビ映画の魅力を、アニメ業界随一のゾンビ者を自任する脚本家・佐藤大氏が語る!

ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』

──佐藤さんのゾンビ初体験はいつでしたか?

佐藤 子どもの頃にテレビ東京で放送された日本語吹替版『ゾンビ』を事故のように観てしまって……悪夢でしたね(笑)。ただ、あの作品の中のショッピングモールで主人公たちがはしゃぐシーンは、子どもながらに引っかかるものがあって。それでレンタルビデオ屋が普及した80年代に見返して、そこからゾンビ映画にハマった感じです。

──その頃に好きだったゾンビ映画は?

佐藤 ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』ですね。あの頃のビデオ屋にはホラー映画の予告編ばかり集めたビデオがあって、そこに『ナイト~』の予告編が入ってたんですよ。白黒の映像にデェ~ン! ってタイトルが挿入される……いま発売されているブルーレイに収録されているバージョンなんですが、あれがカッコ良くて。しかも本編を観ると、あれは黒人の公民権運動をメタ的に描いた社会派映画なんですよね。ラストまで生き残った黒人を白人が撃ち殺すシーンとかね。それで「ロメロすげぇな!」となって。

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2024.11.22 UP DATE

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