――被害者側の恐怖心を募らせていくDVは、前出の川合さんが言う通り、ふとした瞬間に「今だ……」という衝動を起こさせる。そこで、事件を起こしてしまう前に読んでおきたい本を、弁護士の白木麗弥氏が紹介してくれた。
白木氏の所属するハミングバード法律事務所公式HP。
DVの被害者の多くは、「お前は間違っている」などの言葉の暴力によって支配されているため、「自分に落ち度があるのがいけないんだ」と思い込んでしまい、他者に相談することすらできない状態にあるという。そういった被害者が「自分はDVを受けている」という気付きを得るには、どのような本を読むといいのだろうか? DVの案件を多く扱ってきた弁護士・白木麗弥氏に聞いた。