菅内閣「不信任否決」の茶番の裏側 自民の権力争いに使われた!?

果たして次の首相は? そもそも菅直人は本当に8月に退陣するのか?

 6月2日、国会で採決された内閣不信任決議案は直前の予想を裏切り、過半数をはるかに超える反対多数で否決された。菅直人首相による突然の退陣発言があったとはいえ、事前のメディア報道は、自民・公明の野党勢力に民主党内の造反組80人ほどが加わると予想し、過半数に届くかどうかのギリギリの攻防戦だと盛んに伝えたのだから、まさに茶番。自民党サイドからは、「わざと無理筋の不信任案採決に持ち込み、否決されたら谷垣禎一総裁を引責辞任に追い込むつもりだった」との謀略も聞こえてくる。大震災と原発事故という未曾有の国難にあえぐ国民を愚弄して"つくられた政局"を検証してみよう──。

「不信任案可決の公算」(産経)、「首相、可決なら解散意向」(朝日)、「造反拡大で緊迫」(毎日)、「70人集め小沢氏『賛成』明言」(読売)

 採決当日、朝刊各紙の一面にはこんな見出しが躍った。まさに、政界再編にもつながる一触即発の政局報道だったわけだが、いざ報道の現場をのぞくと「さっぱり党内情勢がつかめていなかった」と本音が漏れてくる。大手紙政治部デスクの話。

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2024.11.22 UP DATE

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