(写真=江森康之)
メンバーのプロフィールは、すべて非公開──。音楽史に燦然とその名を刻むロックバンド、レッド・ツェッペリンの楽曲のみを演奏するCINNAMON(シナモン)は、ロックファンの間で知る人ぞ知る存在である。
楽曲は知らない若年層でも、レッド・ツェッペリンの名前くらいは聞いたことがあるだろう。1968年のデビュー以来、80年にドラムのジョン・ボーナムが急死し、活動を休止するまでに売り上げたシングルとアルバムの累計セールスはクイーンやマドンナに匹敵する。そして、現在でも彼らの音楽は世界中で支持されており、"伝説"となった楽曲は、今でも売れ続けている。
そんなレッド・ツェッペリンが2度目の来日を果たしたのが72年。同公演を目の当たりにしたJIMY(ジミー/エレキ&アコースティックギター、マンドリン)とJOHN-G(ジョンジー/ベース、キーボード、マンドリン、アコースティックギター)が名古屋で結成したのがCINNAMONだ。以来、40年近くにわたってレッド・ツェッペリンのパーフェクトコピーバンドとして君臨。演奏技術はもちろん、使用する楽器の"プレミア度"でも世界的に注目を集めるバンドへと成長した。だが、そのディテールはベールに包まれ続けている。