「今、『"フクシマ"には行きたくねえ』と歌えるか?」ラッパー・ECDが語るデモの意義と福島原発事故

──反原発を歌った楽曲とともに、デモにも積極的に参加しているECD氏。氏が語る80年代の反原発ソングと現在の反原発ソングの違いとは?

【17】「PICO・CURIE」(1990年)ECD氏の1stシングル。チェルノブイリ原発事故を受けて制作された。タイトルの「PICO・CURIE」とは以前使われていた放射線量の単位。【18】「サマータイム・ブルース」(1988年)『COVERS』に収録。「原子力は要らねぇ」と歌っている。【19】「チェルノブイリ」(1988年)現在、アルバム『ミート・ザ・ブルーハーツ』に収録。【20】『LOVER'S ROCK』(1988年)スリーマイル島の原発をジャケットに使うなど反原発色が強いアルバム。【21】「誰にも見えない、匂いもない」(1989年)アルバム『火事だぁ』に収録。現在も歌詞を替え、歌われ続けている。

 僕はイラク戦争が起こった03年から反戦デモに行くようになりましたが、その時は戦争に反対するという姿勢を示すことが重要でした。しかし、今回の福島原発事故に対しては、原発を止めさせるというはっきりした目的を持っています。

 そこで、僕は4月15日の東京電力本社前抗議行動への参加をきっかけに、「反原発REMIX」をYouTubeで配信しました。本当は頻繁にデモに参加したいんだけど、なかなか時間を割けない。ならばせめて曲だけでも行ってもらおう、ということでリリックを書いたんです。

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2024.11.25 UP DATE

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