「芸術は、爆発だ!?」......反原発を訴えた"大御所"による歴史的作品群

(絵/管 弘志)

 3月11日、東京電力福島第一原子力発電所において、原子力事故が起きた。これまでにも、世界有数の原発所有国である日本では、幾度となく"反原発"芸術が生まれてきたが......意味はなかったのか。映画監督・鎌仲ひとみ氏、アニメ監督・富野由悠季氏、現代芸術家・ヤノベケンジ氏ら、原子力について作品を投じてきた"大御所"たちの声に耳を傾け、今、改めて考えてみたい。

 1954年、アメリカが行った水爆実験に、日本のマグロ漁船第五福竜丸が巻き込まれたことをきっかけに、日本で反核運動が巻き起こった。そんな社会情勢を背景に生み出されたのが『ゴジラ』である。水爆実験によって目を覚ましたゴジラが、東京の街を恐怖のどん底に陥れる映画だ。第五福竜丸の事故はゴジラだけでなく、59年に公開された新藤兼人監督の映画『第五福竜丸』や69年制作の岡本太郎『明日の神話』など、数多くの作品を生み出した。

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2024.11.22 UP DATE

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