──ここ3年ほどの間に、"報道"色の濃い番組を増やしているニコ動。今般の東日本大震災でも、その技術やノウハウは生かし、発生直後からさまざま番組を配信した。ここでは、その中でも色濃く特徴の出た8つの番組を紹介し、ニコ動が震災をどう報じたのかを見ていこう。
ニコ動"運営"への激励コメントも
■「経済産業省原子力安全・保安院 記者会見」
3月14日~ @公式生
担当者であった根井寿規審議官が「こんなこと、やりたかないんですが……」などと笑みを浮かべながら発言したことが問題視され、以降、西山英彦大臣官房審議官にバトンタッチするなど、しょっぱなから波乱含みだった原子力安全・保安院による記者会見。ニコ動ではこの会見を、連日公式ニコ生で配信している。3月13日未明の会見1日目は、始まる1時間以上前から会場で中継を始め、会見終了まで配信は約3時間にわたった。なお、この会見以外にも多くの地震関連の公式生が、ニコ動アカウントがなくても観られるように措置が取られている。
#edano_neroも大盛り上がり
■「枝野幸男内閣官房長官記者会見生中継」
3月17日~ @公式生
首相官邸で行われる枝野官房長官の記者会見が、17日からネットメディアにも開放され、ニコ生での中継が始まった。計画停電開始から4日が経過した同日は、計画外の大規模停電の可能性が報じられており、より徹底した節電が呼びかけられた。話題が、燃料プールの冷却のために同日スタートしたヘリコプターでの放水に移ると、ユーザーから効果を不安視するコメントが続出。その他に特徴的だったのは、震災直後105時間不眠不休ともいわれていた枝野長官に対して、多くの激励コメントが見受けられたこと。今回、ネット上で最も株を上げた人物といえそうだ。