今こそ考える自然エネルギーと原発の呪縛から逃れる方法【中編】

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電力会社の隠蔽体質と御用メディアのタッグ

神保 今回のような話は、主要メディアがほとんどまったく報じないので、一般の市民は誰も知りません。知らないから、その是非をめぐるまともな議論が始まらない、という問題があります。

 その意味で、原発をめぐる事実には隠されているものが少なくありませんが、いくら隠しても隠しきれない、日本にとって不都合な真実が一つあります。それが、再生可能エネルギーです。日本が原発を中心とするエネルギー政策を推進しているために、21世紀の鍵になる再生可能エネルギー技術の分野で、中国やドイツ、アメリカなどの後塵を拝し、新しいエネルギー技術で世界に遅れをとっている。中央集中型の電力供給はリスクが大きいし、原子力の場合は放射能リスクもある。ここまで不合理が極まると、元福島県知事の佐藤栄佐久さんのいう「経路依存症」、つまり行政官僚制の特徴である「一度始めると止められない病理」だけでは説明がつかないような気がします。

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2024.11.22 UP DATE

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