脅迫、殺人予告、逮捕通告......日本一危険な編集者の告白

――「ダークサイドJAPAN」「実話ナックルズ」(共にミリオン出版)など、一般誌は避けて書かないアンダーグラウンドな情報を大胆に報じる実話誌の編集長を歴任し、業界内から一目置かれている久田将義氏。しかし、扱う内容が内容だけに、ヤクザをはじめ政治家、文化人などからのクレームも絶えないという。これまでの裁判件数は十数件、怒鳴られ脅された件数は数えきれない。そんな久田氏の著書『トラブルなう』(同)は、彼が遭遇したトラブルとその対処法、反省点を記録している。まさに、編集者という仕事のダークサイドの総決算といえるだろう。そんな本書を、編集者に憧れを抱く女子大生が読み、久田氏に疑問をぶつけた。女子よ、それでも編集者になりたいか!?

久田将義氏。

──ご本を読ませていただきました。どのトラブルもめちゃ怖かったですー。久田サン的にいちばん怖かったトラブルを教えてくださいっ☆

久田(以下、) 本書の最初に書いたエピソードが、いちばん怖かったです。うっかりあるヤクザの写真を雑誌に載せちゃったことで、仲介役のヤクザに詰められて……。そのヤクザは、ほかのヤクザを脅して200万円引っ張ってくるような人なので、僕なんか簡単にキャンって言わせられる。それで、深夜に電話がかかってきて「お前を殺す! それでワシの男が立つんや」と怒鳴られて、「マジかよ」と恐怖を感じました。結局、なんとか解決に持っていきましたが。

──私が編集者になってトラブルが起きたら、どうしたらいいですか?

 相手の話を聞くしかないですね。相手も話せば落ち着きます。それと、ヤクザに謝りに行くときは、「とらやの羊羹」を持っていくこと。定番です。でもやっぱり編集長がしっかりしてないと、部下は不安だと思います。僕は、部下はもちろん会社の上司にも迷惑はかけちゃいけないと思うので、「お前の上、出さんかい」と言われても「いや僕が責任者ですから」と言います。それは義務だと思う。

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